まだ言葉を理解できない赤ちゃんはもちろん、ある程度コミュニケーションが取れる幼児でも、いくら言ってもテレビに近づきすぎてしまいますよね。
仕方ないこととはいえ、至近距離で画面を見ると視力が悪くなったり、テレビが壊れてしまったり、子どもが怪我をしてしまったりするリスクがあるので黙認できません。
子どもがテレビに近づく理由や対策方法の選択肢をご紹介したうえで、
- 低コストで効果あり
- 手間がかからない
- インテリアをなるべく邪魔しない
- 必要なくなれば簡単に撤去できる
Contents
そもそもなんでテレビに近づくの?
赤ちゃんや子ども(幼児)がテレビに近づいてしまうのには主に2つの理由があります。
- 視力が完成していないのでよく見えない
- 画面に映る映像に興味がある
視力が完成していないのでよく見えない
子どもの視力が完成するのは6歳頃らしく、1歳で0.1程度、2歳で0.3程度、3歳でやっと1.0程度になるそう。
新生児で0.02程度, 1歳で0.1程度,
2歳で0.3程度の視力はあると推定されている.3歳児では,ランドルト環を用いた視力検査が可能であり,
多くの3歳児が1.0の視力を有する
一般的に問題なく見えると判断される視力の基準値は1.0と言われているので、0~3歳までの子どもは「見たいのによく見えない」せいで近づいている可能性があります。
見たいものがよく見えないのだから近づくのは当たり前ですよね。
もしも、テレビに近づく以外にも、転びやすい、よく物にぶつかるなど、見えにくそうにしている場合は”弱視”かもしれません。
画面に映る映像に興味がある
視力の問題以外に、単純にテレビは子どもにとって興味をひくものだから近づいてしまうという理由もあります。
子どもに新しいおもちゃを渡したとき、手に取り、見て、触って、舐めて、情報収集するのと同じように、興味をそそられる映像が流れるテレビ画面に触りたくなるのは当然です。
いづれにしても、見たいものが良く見えない、興味対象に近づきたい子ども(赤ちゃん)に自制しろというのは不可能なので、物理的に対策する必要があります。
子ども(赤ちゃん)が近くでテレビを見るリスク
至近距離でテレビを見ることでの子どもにとっての悪影響は主に3つ。
- 視力が悪くなる
- テレビが壊れる
- 怪我をする
視力が悪くなる
ヒトの目は、近くの物を見続けることで水晶体(レンズ)が近くで見るための状態で固まってしまうので、遠くを見るときにぼやけてしまうようになります。(近視)
幼児期にその状態が続くと網膜(フィルム)にぼやけた映像しか映らないため、視力が育たず”弱視”になる可能性があります。
ただちに悪影響がなくても、学習に力を入れるべき学童期の視力低下につながる恐れがあるそう。
テレビが壊れる=お金がかかる
本能を理性で抑え、やってはいけないことはやらないと自分の気持ちをコントロールできるのは5歳頃から。
つまり0~4歳の子どもは本能で生きているので、べたべた触る、叩く、物を投げつけるなどの破壊行動を悪意なくやってしまうんです。
お世話になっている担当美容師さんは男児3人のパパで、お子さんが小学校に上がるまでにテレビを3台壊されたと言っていました^^;
理性が育っていないんだからしょうがない!
テレビが倒れてきて怪我をする
テレビが壊れるだけなら買い直せば済みますが、叩いたテレビが倒れてきたり、割れた画面で怪我をしたり、子どもの安全が脅かされるリスクも忘れてはいけません。
タンス、棚などの家具やテレビが倒れてきて、子どもが下敷きになるなどの事故が発生しています。これらの事故は、場合によっては、死に至ることもあります。
消費者庁のHPにもこのような記載があるように、テレビの転倒で子どもが怪我をするケースは珍しくないようです。
子どもをテレビに近づかせない方法
子どもの視力や安全を守るためには対策をしなければならないことが分かったので、次はどれくらい離せば良いのか、どんな方法があるかを考えます。
子どもとテレビの適切な距離
「テレビに近づかせない」というのは単に触らせないということではなくて、適切な距離を保つ必要があります。
この距離は一般的な液晶テレビの場合テレビ画面の高さ×3と言われています。
例えば、我が家のテレビは高さ60cmなので、180cm離れるのがベストということ。
子どもの活動を制限したり親の手間がかかったりする方法はNG
テレビに近づかせない対策を調べていると、テレビに近づいたら電源を切ることを繰り返し「近づいたら見れない」と学習させる、テレビを見るときは必ず椅子や親の膝に座らせる、テレビから離れた場所にプレイエリアを設けてサークル内で遊ばせる、などの方法もありました。
子どもの活動を妨げるのは嫌だし、親が付きっきりになるのは難しいので、そんな方法は除外すると以下の対策方法があるようです。
- 高さのあるテレビ台を使う
- テレビの前に物を置く
- テレビ周りに芝生マットを置く
- DIYで作っちゃう!
- テレビをベビーフェンス(ベビーサークル)で囲む
高さのあるテレビ台を使う
高さがあるテレビ台にすることで、子どもの手が届かないところにテレビを置く方法。
縦方向に距離を取ることになるので、見上げることになって見づらそうだし、倒れてこないかやコードをいじるのが心配なのでナシ。
テレビの前に障害物を置く
テレビの前に何かしらの障害物を置いて、接触を阻止する方法。
一時しのぎならいいアイディアですが、インテリアを著しく損ねることと、すぐに突破されてしまいそうなのでナシ。
テレビ周りに芝生マットを置く
赤ちゃんは人工芝のチクチクする感触を嫌がることを利用して、テレビに近づかせないようにする方法。
2~3歳まで効果があるという情報もありましたが、うちの娘は子育て支援センターにあった人工芝を楽しそうに裸足で踏んづけていたので効果がなさそう。
インテリア的にも好みではないのでナシ。
テレビの囲いをDIYする
時間やお金がかかってもインテリアを損ねたくない人におすすめの方法。
自分好みに作れるのは最高だけど、素人がやろうと思うと時間がかかってしまうし、木材やノコギリなど必要アイテムを揃えるとお金がかかってしまうのでナシ。
ベビーサークルでテレビを囲んでみたけど・・・
娘が産まれた当時はワンちゃんがいたので、生活スペースを区切るためにもともと持っていたベビーサークル(167×167cm)を使うことにしました。
コンパクトに囲むと結局テレビに近い
つかまり立ちを始めた生後8ヶ月くらいのときに、テレビを触るようになったのでベビーサークルをハーフサイズ(167×84cm)で囲みました。
この時期はテレビをほとんど見せなかったので接触を防ぐことが目的でしたが、成長するにつれて教育番組などを見せる機会が増えたので改善が必要になりました。
最大サイズで囲っても距離が足りない
ハーフサイズのベビーサークルで囲むとテレビに近すぎたのでフルサイズで囲むことにしましたが、それでもテレビまでの距離145cmしか取れません。
これ以上大きく囲むとリビングのスペース的に厳しいので、適正距離より35cmくらい近いですが妥協することにしました。
柵が高くて娘の視界を遮ってしまう
高さ65cmのベビーサークルで囲ったのですが、身長78cm(当時1歳4ヶ月)の娘の視界を遮ってしまうという問題もありました。
立って見た時の娘視点
画面の下のほうが見切れてしまっています。
座ってみたときの娘視点
柵が視界を遮ってしまいとっても見づらいです。
100均アイテムでテレビの囲いを半DIYすることに
テレビからの距離を保てるとしても、これでは見づらすぎて可哀想。
でも、高さのあるテレビ台に買い替えるのは嫌だし、テレビの前に物を置くのも嫌だし、芝生マットは効果ないし、DIYは手間とお金がかかりすぎます。
なので、ベビーサークルを使用したまま娘が見る範囲だけ低い柵になるようにアレンジしてみました。
用意したもの(サークル以外は100均)
- ベビーサークル(私は元々持ってた)
- 結束バンド
- ケーブルタイ(マジックテープ)
- ワイヤーネット
※柵を取り外さなくて良いならケーブルタイなしで全て結束バンドでOK
ベビーサークル半DIYのやり方
最終的にこんな感じになりました。このやり方を簡単にご紹介します。
STEP1:両端のワイヤーネットを曲げる
ワイヤーネットをどのように配置するか考えてから、左右のあまり分をテーブルや椅子など固くて直線のものを使って折り曲げます。
曲げる部分が少なすぎない方が安定します。
STEP2:結束バンドでつなぐ(全体像の赤丸)
ワイヤーネットを結束バンドで留めて、余分な部分をカットします。
切ったところが尖っていることがあるので、心配な場合はテープで巻きます。
STEP3:両端をケーブルタイで留める(全体像のオレンジ丸)
掃除のときなど外したいことがあるので、両端はマジックテープのケーブルタイで取り外し可能にしました。
取り外す必要がない人はここも結束バンドでOKです。
テレビに近づきすぎる対策にはベビーサークル半DIYがベストかも!
子どもがテレビに近づきすぎてしまうことは、視力低下はもちろん安全面でのリスクがあるので、対策を行う必要があることをお伝えしました。
対策方法はいろいろありますが、
- 低コストで効果あり
- 手間がかからない
- インテリアをなるべく邪魔しない
- 必要なくなれば簡単に撤去できる
このような条件を求めるならベビーサークルを半DIYするというのがベストではないでしょうか。
同じように考えている人の参考になりますように。